本研究の分析の結果、アデレードでもメルボルンでも、近年廃棄物対策に力を入れて対応しており、どちらの都市でも3つ(あるいは2つ)の容器を用いてリサイクルを促進していることが明らかになった。また、両都市では共通して廃棄物行政を支えている民間の組織があるが、アデレードの場合はある程度スタッフの数も揃っている単一のNPOが廃棄物対策や廃棄物に関する環境教育を一手に担っているのに対して、メルボルンではスタッフ数が1~3人程度の規模の小さな組織が複数あり、それぞれが廃棄物対策を支えているという違いがみられた。
|