本研究の全体構想は、アジアに位置する発展途上国ベトナムの知的障害児福祉活動の展開過程において、知的障害児の地域生活支援に関わる具体的な活動プログラムを検討し、就学前と就学期における知的障害児とその家族の福祉ニーズの実態把握を試みることである。平成18年度~21年度までの4カ年にわたって、平成18年度は予備的作業・予備調査、平成19年度と平成20年度は本調査、平成21年度は研究成果に関する報告会を開催し、報告書の作成を進める。 具体的には、基礎的資料・文献の日本国内外での収集、および3つの都市部(ハノイ市、フエ市、ホーチミン市)に居住する知的障害児とその家族の福祉ニーズについて、質問紙に基づいた面接調査を行い、対象児の発達診断を方法論として加えることで、対象児の障害、発達、生活の3領域からの実態把握を試みる。
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