連携研究者 |
市來 雅啓 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (80359182)
長尾 大道 海洋研究開発機構, 地球内部変動研究センター, 研究員 (80435833)
山口 覚 神戸大学, 理学部, 講師 (70191228)
藤 浩明 京都大学, 理学系研究科, 准教授 (40207519)
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研究概要 |
中国地震局地質研究所の湯教授,趙教授の研究グループと共同して,中国において整備された磁場観測所で取得されてきたデータのうち,32点の磁場3成分データのコンパイルを行った.またその観測空白域を埋めるため,中露国境近くの密山(ミーシャン),中蒙国境近くの錫林浩特(シリンホト)に3成分磁力計を設置し,磁場観測を行った.これらのデータから,ロバスト解析手法を用いて,鉛直磁場-水平磁場間の長周期磁場変換関数を推定した.中国磁場観測点のデータについては約100日までの長周期磁場変換関数が推定でき,新たに設置した2観測点については約10日までの変換関数が推定できた.これらの変換関数と,マントル遷移層に至る北西太平洋域での標準的1次元電気伝導度構造と海陸の比抵抗コントラストを考慮した3次元電気伝導度分布から予想される変換関数との比較を行った.その結果,中国東部は平均して北西太平洋より比抵抗が高く,その中部から北部にかけて大規模な低比抵抗域が存在する可能性が示唆された.
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