研究課題/領域番号 |
18403012
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
乙藤 洋一郎 神戸大学, 理学研究科, 教授 (90160895)
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研究分担者 |
山崎 和仁 神戸大学, 理学研究科, 助教 (20335417)
糸田 千鶴 太成学院大学, 人間学部, 准教授 (80246800)
和田 穣隆 奈良教育大学, 教育学部, 准教授 (00252825)
三浦 大助 (株)電力中央研究所, 主任研究員 (50371414)
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キーワード | テクトニクス / 古地磁気 / アジア大陸 / 大陸変形 / 白亜紀 / ジュラ紀 |
研究概要 |
1.地質調査と岩石試料採取:今年度は二つの隊を組織した。 (A)ロシア・アムール川下流地域調査隊:日本人3人・ロシア人1人の4人で調査隊を構成。 調査日時:9月12日〜10月1日の20日間。アムール川中流域の北方に広がるにブレア地塊の中心にあるブレア盆地に分布している、下部ジュラ紀から上部白亜紀のユールスカヤ統とメロバーヤ統境界部の上部ジュラ紀から下部白亜紀ウルガル層を調査・採取対象岩石とした。2002年までに、アジア大陸ロシア領の付加帯の岩石を採取し古地磁気を測定してきたので、付加された側であるアジア大陸の安定地域の古地磁気を求めて、白亜紀・ジュラ紀の古地磁気方向の基準とすることを、研究の目的とした。ブレア盆地中心部のチェグダミン(北緯51度13分、東経133度3分)の周辺のウルガル層から24箇所211個の試料を採取した。ロシア側の研究者が現在これら岩石の日本への送り出しの準備をしている。 (B)インドシナ半島・ベトナム南部地域調査隊:日本人2人・ベトナム人1人で調査隊を構成。 調査日時:2008年3月19日〜年4月3日の16日間。インド大陸衝突によるインドシナ半島の変形の様子を調べるために、ベトナム南部に分布する白亜紀の岩石を古地磁気学の研究をめざして、試料採取をおこなった。 2.論文:前年度までに測定して求めた古地磁気の結果に議論を加え、インドシナ半島の変形テクトニクスに関して、議論を重ね論文を完成した。投稿中である。
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