研究課題/領域番号 |
18404005
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
矢田部 龍一 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 教授 (70127918)
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研究分担者 |
岡村 未対 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (50251624)
森 伸一郎 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 准教授 (10304643)
ネトラ バンダリー 愛媛大学, 大学院理工学研究科, 助教 (10363251)
長谷川 修一 香川大学, 工学部, 教授 (00325317)
羽藤 英二 東京大学, 大学院工学研究科, 准教授 (60304648)
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キーワード | 地震防災 / ネパール / 世界文化遺産 / 地盤データベース |
研究概要 |
ネパールのカトマンズ盆地の地震防災のために以下の研究を行った。1.カトマンズ市民2000名足らずの地震防災意識調査、2.カトマンズ盆地の地盤情報データベースの作成、3.カトマンズ盆地の砂質土の液状化強度試験、4.世界文化遺産チャングナラヤニ寺院の地すべり検討 その結果、以下のことが明らかになった。 ・カトマンズ市民の地震防災意識はかなり低い。特に、小中学生の地震防災への知識も極めて少ないので今後、系統的な教育活動が必要である。 ・カトマンズ盆地の数百本の地盤調査資料を入手し、また既存の地盤調査論文をもとに、カトマンズ盆地の地層構造図を作成した。ただ、動的物性に関する調査資料がほとんど無く、来年度以降の課題である。 ・カトマンズ盆地の砂質土の振動三軸試験を行い、液状化抵抗を明らかにした。日本の砂質土では石英砂が大半であるが、カトマンズ盆地のそれには雲母が多く含まれている。 ・チャングナラヤニ地震は小高い丘の上にある。地すべりが多発しており、地震時に崩壊の危険性がある。その予備調査のために現地踏査を行い、崩壊地形を明らかにした。また、モンキーテンプルの建つ丘でも地震時に崩壊の危険性がある。現地踏査により崩壊危険地を明らかにした。 ・ネパールの地震防災に関して、大学や行政ならびにUNやNSETなどの研究者と討議を行い、ネパールの地震防災に関する研究の現状把握と課題の整理を行った。
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