• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

熱帯モンスーン域の洪水氾濫による感染症ハザードマップの作成

研究課題

研究課題/領域番号 18404008
研究機関東北大学

研究代表者

風間 聡  東北大学, 大学院・環境科学研究科, 准教授 (50272018)

研究分担者 大村 達夫  東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30111248)
キーワードメコン河 / 水系感染症 / 大腸菌群 / 洪水氾濫 / ダイナミックウェイブモデル / 病原性細菌
研究概要

昨年から引き続き水系感染症の実態を知るために, 研究対象領域内の村落数箇所において, 洪水期と乾季における感染者のインタビューによる実態調査を行った. 調査項目は従来の病名を収集するものではなく, 高熱, 頭痛, 腹痛等の症状に関するものとし, 国立感染症研究所がラオスで行った感染症質問表を参考にし, カンボジア保健省の協力を得て行った. これを対象領域内数箇所のインタビューを行った村落周辺の河川水, 氾濫水, ため池, 沼地において, 雨季と乾季について行った. 広域大腸菌群の調査はパック試験(検査紙試験)とMPNによって観測した. また, 本年よりウイルス検査も行った.
その結果以下の知見を得た. 雨季よりも乾季において大腸菌群濃度が大きくなる. これは雨季においては洪水氾濫の影響により水位, 流速ともに大きくなるため, 大腸菌群は広範囲に分布するが, 乾季においては水位, 流れの影響ともに小さいため, 大腸菌群はほぼ同じ箇所に滞留することによる. また, 雨季の大腸菌群濃度は地域間でそれほど差は大きくないが, 乾季においては大きな差が見られる. 井戸水においては表流水と異なり, 汚染の程度は時期によらない. また, 雨季・乾季ともに大腸菌数は大腸菌群数に比例して増加することがわかる. 水位の低い乾季には洪水氾濫後に残る池などに汚水が流れ込むため高濃度に汚染されたため池が点在し, 局所的に感染リスクが増加する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] メコン河流域における実測データを用いた大腸菌群濃度の季節間および地域間比較2008

    • 著者名/発表者名
      菅野立基, 風間聡
    • 学会等名
      土木学会年次学術講演会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-09-11
  • [備考]

    • URL

      http://kaigan.civil.tohoku.ac.jp/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi