研究課題
平成19年度は、4つの課題に関する現地調査と文献調査を実施し、下記の成果を得た。1.香港におけるメインストリートと屋台・露店に関する調査香港での屋台・露店が立ち並ぶメインストリートとして九龍地区のテンプル・ストリートを選定し、平成19年7〜11月にかけて役所、現地の測量調査、ビデオ等の記録調査を実施した。街路空間の平面構成、断面構成と屋台・露店の位置、来街者へのアンケート調査、ビデオ・写真撮影による記録を行い、その結果の分析を進め、密度分布や歩行者行動の特性を明らかとした。一見無秩序に見える仮設的な屋台・露店の配置構成に一定の秩序がある点や、行政による管理・運営の向上が図られている点を明らかにした。2.マカオにおける植民地時代の街路構成に関する調査マカオの都心部における植民地時代に形成された街路の断面構成の変化と特徴を現地での測量調査により明らかにした。3.福岡市における屋台景観の評価に関する分析福岡市の屋台景観の写真画像を用いて、一対比較法との手法により披見テストを行い、屋台の構成、形態、設えの違いによるストリート景観の印象に及ぼす影響を明らかにした。4.メインストリート上でのモールファーニチャ事業に関する研究近年、先進国の大都市都心部での広告付きバス停の普及を契機として、広告事業によるメインストリート上での広告付きサイン等の運用の検討が進んでいる。本研究でも仮設的な工作物の一種として捉え、ストリートを構成する景観要素としての設置可能性や制度上の課題を文献調査等により考察した。
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