研究課題/領域番号 |
18405008
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
生態・環境
|
研究機関 | 総合研究大学院大学 |
研究代表者 |
蟻川 謙太郎 総合研究大学院大学, 葉山高等研究センター, 教授 (20167232)
|
連携研究者 |
小原 嘉明 東京農工大学, 名誉教授
佐藤 俊幸 東京農工大学, 獣医学部, 講師
|
研究協力者 |
STAVENGA Doekele オランダ, フロニンゲ大学, 教授
|
研究期間 (年度) |
2006 – 2008
|
キーワード | 昆虫 / 進化 / 視覚系 / 配偶行動 / 紫外線 |
研究概要 |
シロチョウ類における視覚依存的生殖行動とその進化に関する研究を行った。紫外線を反射する日本産亜種モンシロチョウと紫外線を反射しない欧州産亜種の間にはゆるやかな生殖隔離があることが分った。分子系統解析の結果、日本産亜種は欧州産亜種がユーラシア大陸を移動するのに伴って進化したものと推定された。両亜種の間のゆるやかな生殖隔離は特徴的で、これが翅色の進化を押し進めた原動力のひとつと考えら得る。一方モンシロチョウ視覚系における性的二型の起源を探るため、シロチョウ科における色覚系進化の解明に着手し、モンキチョウ複眼の細胞構成を分子レベルで解明した。モンキチョウ複眼にもモンシロチョウと同様に青視物質の重複が見られる点では一致したが、青視物質群内での多様性および視物質での発現状況には著しい違いがあり、より多くの種を対象にした解析的研究の必要性が浮かび上がった。
|