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2008 年度 実績報告書

ニュージーランドに侵入したフタモンアシナガバチの遺伝的多様性の評価

研究課題

研究課題/領域番号 18405011
研究機関岐阜大学

研究代表者

土田 浩治  岐阜大学, 応用生物科学部, 教授 (00252122)

研究分担者 小島 純一  茨城大学, 理学部, 教授 (00192576)
工藤 起来  新潟大学, 教育人間科学部, 准教授 (70444180)
キーワードフタモンアシナガバチ / 遺伝的多様性 / mtDNA / 侵入生物 / ボトルネック / ニュージーランド / 生物多様性
研究概要

ニュージーランドに侵入したフタモンアシナガバチの遺伝的多様性を評価するために、現地調査を行い、サンプルを回収した。現地調査は2007年1月5日〜1月21日、2007年2月27日〜3月13日、2007年12月29日〜2008年1月17日の3回行った。3回の調査で合計390コロニーからブルードを回収し、99%アルコール漬けにして日本に持ち帰った。また、比較対照するサンプルとして、日本国内から247コロニーからブルードを回収した。以上のサンプルから、DNAを回収した。ニュージーランド個体群の390コロニーのうち206コロニー分と日本個体群の247コロニー分のmtDNA COI領域の731bpのシークエンスを行った。その結果、26種のハプロタイプが確認され、ニュージーランドで19種のハプロタイプが、また、日本では16種のハプロタイプが確認された。日本固有のハプロタイプは7種であり、ニュージーランド固有のハプロタイプは10種であった。日本個体群のFst値は0.27であるのに対し、ニュージーランド個体群のFst値は0.12と低く、後者の方が遺伝子流動が高いことが示唆された。以上の結果は、(1)ニュージーランドに侵入した個体は日本以外の地域から侵入した物も含まれている可能性を示唆し、(2)複数の地域から侵入が繰り返され、それらが混合することでニュージーランド個体群が形成されている可能性、を示唆している。今後は、本種の分布する韓国と中国を視野に入れたサンプルの確保と、マイクロサテライトマーカーを利用した分析を進める必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ニュージーランドに侵入したフタモンアシナガバチ個体群の遺伝的構造2009

    • 著者名/発表者名
      丹羽信暁, 土田浩治
    • 学会等名
      日本応用動物昆虫学会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-03-28

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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