研究課題/領域番号 |
18405020
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
志和地 弘信 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (40385505)
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研究分担者 |
大田 克洋 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (00078205)
豊原 秀和 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (10147481)
遠城 道雄 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (60194651)
稲泉 博巳 東京農業大学, 国際食料情報学部, 准教授 (50301833)
足達 太郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (50385506)
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キーワード | 農学 / 作物栽培学 / 作物生理学 / 農業経済学 / ポストハーベスト / 営農調査 / ヤムイモ / キャッサバ |
研究概要 |
東京農業大学、鹿児島大学、国際熱帯農業研究所(IITA:ナイジェリア)および作物研究所(CRI:ガーナ)の連携協力を具体的な形とし、日本の先進的な研究開発力とIITAおよびCRIの実践的な技術開発力を機能的に連動させながら研究を行っている。特に、西アフリカのヤムイモとキャッサバについて、育種と栽培面からの生産性の向上を検討するとともに、ポストハーベストの実態を明らかにして作物資源としての経済的発展性について調査を行った。 主な成果は次のとおりである。1.ヤムイモ種苗生産技術の研究について、挿し木増殖法が実用的な技術であることを確認し、実用化に向けた研究を開始した。2.ヤムイモの周年栽培を農家レベルで試行し、ナイジェリアのWatershed Initiative in Nigeria(WIN2001:NGO)と共同でイモ類と稲作の2毛作の実証試験を行っている。3.ヤムイモとキャッサバの貯蔵および流通技術の改善について、貯蔵、流通および加工実態、ポストハーベストに関する調査をナイジェリアとガーナで実施し、FAO統計と現状の乖離の乖離を明らかにした。4.新技術の普及における農家経済への影響に関して、伝統的営農様式を踏まえた新技術普及ポテンシャルの解析と農家の経営戦略指針を作成するための調査をガーナで実施した。5.小規模農家の所得向上に関する研究について、ナイジェリアの小農を対象にイモ類の種苗生産および周年栽培技術の研修をIITA(共同研究員の菊野日出彦がリーダー)と行った。この活動をソフトウエアにして日本ODA草の根無償資金協力によるヤムイモ種苗増産・加工センタープロジェクト(2006〜2008年)が開始された。
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