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2006 年度 実績報告書

ペチュニア属遺伝資源の最終探査と種分化および種内変異に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18405021
研究機関千葉大学

研究代表者

安藤 敏夫  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30026588)

研究分担者 三位 正洋  千葉大学, 園芸学部, 教授 (30093074)
上原 浩一  千葉大学, 園芸学部, 助手 (20221799)
國分 尚  千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (20282452)
渡辺 均  千葉大学, 環境健康都市園芸フィールド科学教育研究センター, 助教授 (80301092)
キーワードペチュニア / 野生遺伝資源 / アルゼンチン / ボリビア / ペルー
研究概要

平成18年11月8日から28日の21日間、ブラジル・リオグランデドスール州とアルゼンチンのパンパ地方を調査した。ブラジルでは遺伝資源の持ち出しが厳しく規制されているため、近年記載されたPetunia secretaの自生地観察のみを行い、アルゼンチンではPetunia axillarisの種内分類群に注目して調査を行った。特筆すべきはサンタフェ州からコルドバ州にかけて分布する、極小輪のPetunia axillarisが発見されたことで、新規種内分類群の可能性があるため、花器形態の詳細を計測し、多変量解析を行う方向で実験を進めている。
また、既に収集が完了している分類群についてはHf1遺伝子について塩基配列を決定し、それを用いた系統解析を行った。Hf1はアントシアニン合成酵素の一つ、F3'5'Hをコードする。この酵素はアントシアニンの種類を決定する鍵酵素の一つである。ペチュニア属野生種についてこの遺伝子をクローニングし、塩基配列を比較したところ、イントロンIIの挿入/欠失の構造によって6グループに分けられた。さらに、エキソンとイントロンIの配列を元に系統樹を作成したところ、ペチュニアは単系統であり、2つのクレードから構成された。そのうち、P.axillarisの3亜種、P.exserta、P.occidentalisの5分類群からなるクレードはイントロンIIのグループと一致し、さらに果柄が曲がらず自家和合という形態/生理的特性をもっていた。以上から、Hf1はペチュニア属の系統解析に有効であることが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Phylogenetic analysis of the genus Petunia (Solanaceae) based on the sequence of the Hfl gene2007

    • 著者名/発表者名
      Chen et al.
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research 116 (in press)

  • [雑誌論文] Distribution of self-compatible and self-incompatible populations of Petunia axillaris (Solanaceae) outsede Uruguay2006

    • 著者名/発表者名
      Kokubun et al.
    • 雑誌名

      Journal of Plant Research 115

      ページ: 419-430

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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