研究課題/領域番号 |
18405024
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
足達 太郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 講師 (50385506)
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研究分担者 |
岡島 秀治 東京農業大学, 農学部, 教授 (60194346)
石川 忠 東京農業大学, 農学部, 博士研究員 (60434007)
小路 晋作 金沢大学, 地域連携推進センター, 特任助教 (10447683)
高須 啓志 九州大学, 農学研究院, 准教授 (50212006)
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キーワード | 国際研究者交流 / トウモロコシ / プッシュ・プル法 / 混作 / ネピアグラス / ギニアグラス / 捕食性天敵 / 捕食寄生性天敵 |
研究概要 |
1)トウモロコシ畑の周縁植生がズイムシ類害虫とその捕食性天敵の個体群におよぼす影響 前年度に引きつづき、ケニア西部において、操作実験によって周縁植生の異なるトウモロコシ圃場から天敵を除去し、害虫の密度を比較した。また、主要な捕食性天敵であるハサミムシ類の捕食能力について、室内実験を行により検証した。これらの実験の結果、ハサミムシ類をはじめとする捕食性天敵の存在によってズイムシ類の個体数は明らかに抑制されているものの、周縁植生がズイムシ類の個体数におよぼす特段の影響は認められなかった(研究分担者:小路、研究協力者:石原北斗)。 2)ネピアグラス萎縮病の病原媒介昆虫の探索と同定 トウモロコシ栽培で用いられる害虫誘引作物として、また家畜飼料として重要なネピアグラスにおいて、ケニア西部で近年多発が報告されているネピアグラス萎縮病の病原媒介昆虫の探索と同定を行なった。本年度に得られた媒介昆虫の候補となるサンプルから、未記載種1種をふくむウンカ下目7科17種が同定された。サンプルのなかではDelphacodes sp.およびTagosodes sp.が優占的であったが、このうちTagosodes sp.は同属にファイトプラズマ病を媒介する種が知られている(研究分担者:小路・岡島・石川、研究協力者:Z.R.Khan・H.M.Mohamed・藤沼聡)。 3)農業・牧畜害虫の捕食寄生性天敵の生理・生態 アフリカの農業および牧畜で重要な害虫をふくむ各種の昆虫について、それぞれの捕食寄生性天敵の生活史や繁殖生態にかんする研究を行なった(研究分担者:高須、研究協力者:C.A.O.Midega)。 4)シンポジウムの開催 本研究課題の研究協力者をふくむアフリカ人研究者2名を日本にまねき、日本応用動物昆虫学会大会の小集会として、「環境保全型害虫管理-日本とアフリカでのとりくみ」を表題にかかげたシンポジウムを開催した。
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