研究課題
1.混作がズイムシ類害虫とその天敵におよぼす影響ケニア西部において、トウモロコシ圃場における間作および周縁植生の害虫および天敵個体群におよぼす影響を圃場実験により調査した。また、主要な捕食性天敵であるハサミムシ類の捕食能力を室内実験により調査した。これらの実験の結果、間作および周縁植生やハサミムシ類が害虫管理上、ある程度の効果を発揮することが明らかになった(連携研究者:小路晋作、研究協力者:H.Mohamed)。2.ネピアグラス萎縮病の病原媒介昆虫の探索と同定トウモロコシ栽培で用いられる害虫誘引作物として、また家畜飼料として重要なネピアグラスにケニア西部で近年多発生が報告されているネピアグラス萎縮病の病原媒介昆虫の探索と同定を行なった。その結果、ヨコバイ科のRecilia banda Kramerが媒介昆虫の候補種としてはじめて特定された(連携研究者:小路晋作・岡島秀治・石川忠、研究協力者:Z.R.Khan・C.A.O.Midega・藤沼聡)。3.ケニア西部におけるプッシュ・プル法の普及要因近年、環境保全型害虫管理手法としてケニア西部で急速に普及しているプッシュ・プル法について、その普及要因を明らかにした。農民はプッシュ・プル法の害虫抑制効果のみならず、プッシュ・プル法による土壌肥沃度の増進や牧草類の増収を重視していることがわかった(研究協力者:石原北斗)。4.国際研究者交流アフリカ地域の害虫や天敵をふくむ昆虫標本を数多く収蔵しているフランスおよびスウェーデンの博物館を訪問し、情報を収集した(連携研究者:石川忠)。また、南アフリカで開催された国際昆虫学会議に参加し、アフリカの作物害虫管理にかかわる数多くの研究者と情報交換を行なった(研究代表者:足達太郎、研究分担者:高須啓志、研究協力者:ZR.Khan・C.A.O.Midega)。
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