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2006 年度 実績報告書

熱帯泥炭湿地を利用した持続的・低環境負荷の食料・エネルギー生産技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18405025
研究機関山形大学

研究代表者

安藤 豊  山形大学, 農学部, 教授 (90005661)

研究分担者 渡辺 彰  名古屋大学, 生命農学研究科, 助教授 (50231098)
角田 憲一  山形大学, 農学部, 助教授 (70241726)
佐々木 由佳  山形大学, 農学部, 助手 (40375332)
キーワードサゴヤシ / 地下水位 / 幹体積 / 葉数 / 温室効果ガス / 気温
研究概要

06年9月にインドネシア国リアウ州テビンティンギ島(1°30'N103°40'E)に分布する熱帯泥炭土壌に展開されているプランテーションで地下水位とサゴヤシ生育について調査を行った。調査方法は月に1回地下水位、サゴヤシ幹体積、サゴヤシ葉数の測定を行った。幹体積は幹高と胸高直径から求め、葉数は実際の測定値を用いた。地下水位は地面に塩ビ管を埋め、塩ビ管の頂部から地下水位までの長さを測定し、あらかじめ測定してある塩ビ管の頂部から地表面の長さを引き、その値を地下水位として用いた。調査対象サゴヤシは生育8年の幹立ちが始まっているものを15点用いた。幹体積は05年6月からの増加速度とした。葉数はこの期間内に増加の傾向は確認することはできなかったため、測定期間内に得られた値を平均して用いた。
地下水位と幹高増加速度、地下水位と葉数との間にそれぞれ1%有意水準で負の相関を認められた。地下水位は-45cm〜-85cmの範囲であったことから地下水位が-45cm〜-85cmの時には地下水位が高いほどサゴヤシの幹体積増加速度が速くなると考えられた。従来、熱帯泥炭土壌におけるサゴヤシ生育は地下水位が低いほどサゴヤシ生育が良好になると考えられている。今回の調査では地下水位が高いほどサゴヤシ生育が良好であるという逆の結果になった。このことから地下水位が低いほどサゴヤシ生育が良好になる現象は地下水位がOcm〜-45cm以上の場合に発生する可能性がある。
06年9月に炭酸ガスの連続測定装置、気象観測装置、地下水位連続測定装置を設置した。9月下旬の1週間の炭酸ガスフラックスは、気温の変化と無関係であった。なお、年末からの降雨により、炭酸ガス測定装置のチャンバーが水没し、測定が不能となった。そのため、07年3月にチャンバーを回収し修理を行っている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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