研究課題/領域番号 |
18405032
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
本江 昭夫 帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30091549)
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研究分担者 |
平田 昌弘 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30396337)
稲村 哲也 愛知県立大学, 文学部, 教授 (00203208)
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キーワード | 黄土高原 / 自然草地 / 砂漠化 / イネ科植物 / 生体力学的特性 / 放牧 / 引張り強度 / 曲げ強度 |
研究概要 |
平成18年度は、中国西北部の黄土高原において、自然草地の植生を調査し、同時に放牧家畜の管理状況も調査して、草原の砂漠化におよぼす要因の解析を行った。中国に滞在中の7月27日〜8月2日の間は固原に、8月3〜7日の間は華池に滞在し、町の周辺に広がる丘陵地帯の草原を調査対象とした。斜面の方位を基礎として大きな斜面を6ケ所選定した。ついで、それぞれの斜面において上部、中間、下部を調査地とした。1つの地点で5ケ所をランダムに選び、50センチ四方のコドラートを置き、その中に生育している植物すべての被度を測定し記録した。同時に、GPSを用いて調査地の詳細データを記録し、また、傾斜度と斜面の方位を測定し記録した。 次いで、研究代表者の本江は、8月13〜15日、モンゴルの建国800周年を記念して開催されたInternational Conference of Munkhtenger Studiesに参加して、研究発表を行った。講演の演題は、"Do sheep recognlze biomechanical characteristics of grass leaves before prehension through bending strength?"である。 この会議の後、Hustai National Parkへ行き、自然草地の植生を調査し、同時に、11種のイネ科植物について葉身のサンプルを採取した。これらのサンプルを日本に持ち帰り、葉身の乾物重、引張り強度、せん断強度、曲げ強度を測定して、家畜の採食と植物の生体力学的特性との関連性について検討した。モンゴルの乾燥草原に生育しているイネ科植物の半数以上は、日本などの湿潤なところで生育している植物と比べ、非常に硬く、引張り強度、せん断強度、曲げ強度も大きな値を示した。このような乾燥した自然草原に生育するイネ科植物について生体力学的特性を調査した研究例はこれまで発表されておらず、今回の調査で初めて明らかになった研究成果である。 さらに、研究代表者の本江は、10月2〜4日、中国の楊凌で開催されたInternational Symposium on Soil Erosion and Dry-land Farmingに参加して、研究発表を行った。講演の演題は、"Animal grazing and Steppe Vegetation"である。
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