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2007 年度 実績報告書

中国内陸部の乾燥草原の砂漠化におよぼす放牧家畜の影響と荒廃草原の修復技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18405032
研究機関帯広畜産大学

研究代表者

本江 昭夫  帯広畜産大学, 畜産学部, 教授 (30091549)

研究分担者 平田 昌弘  帯広畜産大学, 畜産学部, 准教授 (30396337)
稲村 哲也  愛知県立大学, 文学部, 教授 (00203208)
キーワード黄土高原 / 自然草地 / 砂漠化 / イネ科植物 / 生体力学的特性 / 放牧 / 引張り強度 / 曲げ強度
研究概要

研究代表者の本江は、平成19年7月23〜30日に、中国寧夏回族自治区の固原に滞在し、黄土高原における自然草地の植生を調査し、同時に放牧家畜の管理状況も調査して、草原の砂漠化におよぼす要因の解析を行った。今回は雲霧山および上黄村の丘陵地帯の草原を調査対象とした。また、20種のイネ科植物について葉身のサンプルを採取し、葉身の乾物重、引張り強度、せん断強度、曲げ強度を測定して、家畜の採食と植物の生体力学的特性との関連性について検討した。中国のステップに生育しているイネ科植物の半数以上は、日本などの湿潤なところで生育している植物と比べ、非常に硬く、引張り強度、せん断強度、曲げ強度も大きな値を示した。
ついで、研究分担者の平田は、平成19年11月1〜10日に、中国内モンゴル自治区ジャルート旗に滞在して、モンゴル牧畜民の移動パターン、定住化の状況、および、畜産物利用、特に乳製品の加工と利用について調査した。
さらに、本江と平田は、平成20年3月9〜18日に、シリアのアレッポにある、ICARDA(International Center for Agricultural Research in the Dry Areas)において放牧家畜に関するワークショップに参加した。またこの組織に所属する研究者と共に、西アジアの乾燥地帯における自然草地の植生を調査した。同時に、22種のイネ科植物について葉身のサンプルを採取し、葉身の乾物重、引張り強度、せん断強度、曲げ強度を測定して、家畜の採食と植物の生体力学的特性との関連性について検討した。このような西アジアの乾燥草原に生育しているイネ科植物の葉身について生体力学的特性を調査した研究例はこれまで発表されておらず、今回の調査で初めて明らかになった研究成果である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] The role of a cleft upper lip of alpacas in foraging extremely short grasses evaluated by grazing impulse2007

    • 著者名/発表者名
      Hongo, Akio
    • 雑誌名

      Small Ruminant Research 69巻

      ページ: 108-114

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Estimation of plant biomass and plant water mass through dimensional measurements of plant volume in the Dund-Govi Province, Mongolia2007

    • 著者名/発表者名
      Hirata, Masahiro
    • 雑誌名

      Grassland Science 53巻

      ページ: 217-225

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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