ミャンマーは閉鎖的な国であり、国際間の研究交流も少ない。同国の経済状態、地理的条件、衛生状態から判断すると、多くの腸管感染症患者が発生していると考えられる。しかし海外からの細菌調査も行われていなく、実体は不明である。岡山大学はミャンマーの国立研究所であるDepartment of MedicalResearch (Lower Myanmar)(DMR 研究所)と協定を結びことができ、またマンダレー医科大学との交流もある。この研究交流を拠点にミャンマーでの腸管感染菌による患者の発生を調査し、汚染状況を明らかにする事を計画した。ミャンマー国の検査体制から、ヒトに対する汚染は大腸菌を調査対象とした。また自然界の汚染としてはビブリオとアエロモナスを対象にして検査を行う事を計画した。
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