研究課題
基盤研究(B)
研究対象は、テヘラン医科大学、上海交通大学および大連医科大学の付属病院に出産の目的で訪れる妊婦、その配偶者および胎児である。これらの妊婦・配偶者に研究目的と方法を十分説明し予め同意を得た上で(informed consent)、以下を収集する(海外研究協力者とその補助者が日本側研究者と打ち合わせて行っている)。(1) 母親(妊婦)の静脈血および臍帯血(出産時)、尿。(2) 対象者が常用する食物、飲料水、薬品(民間薬等があれば)、化粧品のサンプル。(3) 母親の年齢、体重、身長、血圧、教育歴、収入、分娩形態、職歴、喫煙・飲酒、既往歴(周産期異常を含む)、妊娠・出産歴、飲料水供給源(水道、井戸など)、牛乳消費量等。(4) 新生児の出産週齢、身長、体重、頭囲、胸囲、Apgar score、先天異常(体表奇形ほか)等。(5) 父親(配偶者)の年齢、体重、身長、血圧、教育歴、収入、職歴、喫煙・飲酒、既往歴、飲料水供給源(水道、井戸など)、牛乳消費量等。(1) は病院で採取し、テヘラン医科大学および上海交通大学で一般生化学分析を行う。残りは冷凍保存(してテヘランのサンプルは日本に搬送し、東京労災病院産業中毒センターや順天堂大学で鉛ほかの微量金属と農薬(および代謝物)の濃度を測定する(すでに一部は行った)。中国のものは中国内で測定中である。(2) は同様に保存・搬送して鉛および他の微量金属と農薬の濃度を測定する。(3)、(4)、(5)は病院の診療記録および本人への面接聞き取り調査により収集する。
すべて 2008 2006
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
Reproductive Toxicology 25
ページ: 219-223
Environmental Research 100
ページ: 268-275