最近、われわれは1985~1990年米国を中心に実施された心筋炎の免疫抑制療法臨床試験のため登録された症例を解析し、1355例中59例(4.4%)がHCV感染が陽性であることが明らかになり、米国のHCV感染陽性率1.8%と比し有意に頻度が高いことが明らかとなった。 さらに、コクサッキ-ウイルス感染においても持続感染をきたすことが示され、ヒトにおいてこれらのゲノムが検出されるかが注目されている。本研究では心筋症・心不全におけるウイルス感染の有意を明らかにするため国際共同研究を実施し、その治療・予防法を確立することを目的とした。
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