研究課題
2008年度、当教室の教室員数名(研究代表者を含む)をタイ国チェンマイ市に派遣し、ナコンピン病院からもスタッフ2名を久留米に招聘し、共同研究の遂行および協議を行った。最終的に119例の肺炎症例(平均年齢55.0歳)を登録した。このうち29例はHIV感染者(平均CD4値148.9)で、90例は非HIV感染者(平均CD4値527.4)であった。血液培養ではHIV感染者でCryptococcus neoformansとPenicillium marneffeiがそれぞれ2例から分離され、非HIV感染者でP.marneffeiが5例、Acinetobacter baumanniiとBurkholideria pseudo malleiがそれぞれ1例から分離された。喀痰ではPsedomonas aeruginosa, Haemophilus influenzae, Klebsiella pneumoniaeおよびMycobacterium tuberculosisなどが多く検出された。市中肺炎症例の上咽頭拭い液を用いたPCRによるインフルエンザウイルスのタイピングでは、A型(H3N2)が6例、B型が1例より検出され、これらのタイプのインフルエンザウイルスが市中肺炎の初期感染として関与しているものと考えられたが、H5N1などの鳥インフルエンザウイルスは検出されなかった。
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