研究課題/領域番号 |
18406032
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松尾 清一 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (70190410)
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研究分担者 |
富野 康日己 順天堂大学, 医学部, 教授 (60130077)
今井 圓裕 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (00223305)
堀尾 勝 大阪大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (20273633)
安田 宜成 名古屋大学, 大学院・医学系研究科, 研究員 (60432259)
谷本 光生 順天堂大学, 医学部, 助教 (00420836)
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キーワード | 慢性腎臓病(CKD) / 糸球体濾過値(GFR) / GFR推算式 / イヌリンクリアランス |
研究概要 |
アジア人種におけるGFR推算式を作成するため、イヌリンクリアランス検査方法を改良し、尿中・血中イヌリン測定系の確立した。 日本では、各大学における倫理委員会での承認を得て、イヌリンクリアランス検査を行った。 韓国では、延安大学のHo Yung Lee教授らと韓国におけるイヌリンクリアランス検査を申請した。イヌリンクリアランス検査に用いるインリードが本邦でのみ承認・販売されていることより、まずは医師主導型治験を行うよう指導があり、本研究を韓国における医師主導型治験として申請し、平成19年度に承認を得た。併せて倫理委員会への申請し、承認を得た。 台湾では、高雄大学の、Hung-Chun Chen教授らと台湾におけるイヌリンクリアランス検査を申請した。同様に医師主導型治験を行うよう指導があり、本研究を台湾における医師主導型治験として申請した。倫理委員会への申請を行い、承認を得た。 中国では、上海交通大学(旧上海第二医科大学)のXueqi Qian教授らと中国国内でのイヌリンクリアランス検査申請を行ったが、血清、尿サンプルを日本国内で測定する承認が得られなかった。 イヌリン検査用試薬、並びに溶解用ドライバスなどを提供し、韓国、台湾でのイヌリン試薬調整、採血・採尿、点滴に必要な物品が日本と同等であることを確認した。韓国で会議を開催し、5名の共同研究者に対しイヌリンクリアランス検査の実技指導を行った。 平成18年度には61件のイヌリンクリアランス検査を実施し、データを集積した。イヌリンクリアランス検査結果は58.8±30.3(ml/min/1.73m^2)であり7.27〜104.7(ml/min/1.73m^2)と慢性腎臓病(CKD)のステージ1〜5に至るまで広く分布していた。国内の症例は集積されており、韓国、台湾でも医師主導型治験申請が承認され次第イヌリンクリアランス検査を行い、GFR推算式を作成する。
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