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2006 年度 実績報告書

外国(英国、中国)における代替・相補療法の実態調査ー看護技術構築に向けてー

研究課題

研究課題/領域番号 18406037
研究機関三重大学

研究代表者

大西 和子  三重大学, 医学部, 教授 (30185334)

研究分担者 大石 ふみ子  三重大学, 医学部, 助教授 (10276876)
辻川 真弓  三重大学, 医学部, 助教授 (40249355)
吉田 和枝  三重大学, 医学部, 講師 (40364301)
後藤 姉奈  三重大学, 医学部, 助手 (80420389)
町本 実保  三重大学, 医学部, 助手 (30376313)
キーワード代替・相補療法 / 外国(英国、中国) / 実態調査 / 看護技術
研究概要

本研究は、これまでの代替・相補療法の研究をさらに拡大し、認定看護師や専門看護師の実践や教育の中に看護技術として取り入れるために、中国と英国における病院・ホスピスで行われている代替・相補療法について、中国と英国の教育の中で、どのように代替・相補療法が取り入れられているかを調査し、看護師が出来る代替・相補療法を探求することを目的としている。なお調査実施前に三重大学の倫理委員会の承認を得た。
平成18年度の調査は、8月9日から17日の9日間で、上海の第2医科大学病院とその関連病院、北京の首都医科大学とその関連病院、中医薬科大学病院の6施設で実施した。年齢や性別などの基礎データ4項目、代替・相補療法について6項目、施行方法について4項目、副作用について3項目、機械類のメンテナンスについて2項目、研究活動について2項目の22項目について調査した。
調査協力者は10名であった。年齢は40歳代4名、30歳代6名で、性別は男性2名、女性8名、医師6名(うち中医医師2名)、看護師4名で、平均経験年数は17年であった。中国では、針灸・吸角・マッサージ・つぼ注射などが行われているが、よく施行されているのは、針灸(60%)、吸角(50%)、草薬(40%)であった。治療方法は、「中医弁証理論」に基づき医師が患者の症状で決定する。施行される疾患は、がん患者が多いが、脳卒中、神経疾患、運動系器官障害にも施行される。治療の効果は、患者の主訴によって評価されることが多い。治療時間は、治療法によって異なるが10〜30分で行われる。治療費は保険が適応され、針灸・吸角各7元前後で、経営面において約60%が赤字であると回答している。また副作用は、ほとんど出現しない(10%以下)。針はディスポーザブルまたは高圧蒸気滅菌、缶は消毒液を使用し感染予防が行われている。研究費が少なく活発ではないが、結果は学会や雑誌で発表されている。多くの調査協力者は、このような治療と共に心のケアが重要であると述べている。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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