研究分担者 |
大石 ふみ子 三重大学, 医学部, 准教授 (10276876)
辻川 真弓 三重大学, 医学部, 准教授 (40249355)
吉田 和枝 三重大学, 医学部, 講師 (40364301)
後藤 姉奈 三重大学, 医学部, 助教 (80420389)
山田 章子 三重大学, 医学部, 助教 (90437103)
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研究概要 |
本研究は,認定看護師や専門看護師の実践や教育の中に看護技術として取り入れるために,外国で行なわれている補完、代替療法の実態を調査し,日本で看護師が出来る補完、代替療法を探求することを目的としている。 ドイツのホスピスでは高齢がん患者が多く,そこでの代替、相補療法は栄養療法,カラーセラピー,マッサージ,アロマセラピー,スピリチュアルケアなどが重要視されており,訪問先の施設の一つは看護師が施設長でもあり,補完代替療法がケアとして取り入れられていた。 イギリスの多くのホスピスが補完、代替療法を行っているが,がんサバイバーや家族も独立した補完、代替療法センターなどで食事療法,精神療法,アロマセラピーマッサージ,リンパ浮腫マッサージ,指圧などを受けていた。2泊3日コース(初級コース)や5日コース等の継続教育も行っていた。 タイで入院施設のある公立病院などの多くの病院には,Complementation Alternative Medicine Center(CAMセンター)またはIntegrated Medicine Center(IMセンター)が設けられている。今回チェンユン病院,マサハラカム病院のCAMセンターと,バンコク国際病院のIMセンターを見学した。センターでは補完、代替療法として,タイ古式マッサージ,針電気治療,足つぼマッサージ,何種類かのハーブを混ぜ合わせて作ったアロマボールを用いてのマッサージやサウナ,生活習慣病予防のためのエクササイズが行なわれていた。これらのセンターは,看護師がメインで管理しており,ライセンスを持ったマッサージ師によって施行されていた。ただし,一般の人が利用する場合,料金は患者の10倍以上となる。 以上のように補完、代替療法を看護技術として,日本でもがん患者や高齢者患者に適用していくことを考えている。
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