研究課題
基盤研究(C)
大規模なグラフを計算機上に、コンパクト、かつ、機能的、かつ、効率的に格納する新しいデータ構造を開発することが本研究の目的である。本年度は、方形描画されたグラフを、わずか5m/3 bitの文字列を用いて格納する手法を設計した。ここでmはグラフの辺の本数である。また、これにo(n)bitの文字列を追加することにより、格納したグラフの方形描画に関する各種情報をO(1)時間で計算する手法も設計した。この結果は6月に開催される国際会議AAIM2007(オレゴン州、USA)に採録されており、高く評価されている。また、既存の方法に関して様々な調査を行っている。理論的に最適な方法でも、実用化に際して多くの困難があることがわかり、現在、これを克服すべく、研究を続けている。具体的には、数百万〜数億個の点をもつグラフに対象をしぼって、これを効率的に格納する手法を開発中である。理論的に最適な方法では、これよりもはるかに大きなグラフでないとその有用性が発揮できないことがわかった。また、グラフのコンパクトな表現に、深く関連する、グラフの列挙アルゴリズムやグラフの一様ランダム生成アルゴリズムについても、幾つかの成果を得ている。2006年度は4編の論文が学術雑誌に掲載となった。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
電子情報通信学会論文誌A Vol.J90-A, no.2
ページ: 122-130
IEICE TRANS. FUNDAMENTALS Vol.E89-A, no.5
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IEICE TRANS. FUNDAMENTALS Vol.E89-A, no.9
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International Journal of Foundations of Computer Science Vol.17, No.5
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Proc. of WAAC06, The 9th Japan-Korea Joint Workshop on Algorithms and Computation
ページ: 57-64
Proc. of. WALCOM 2007
ページ: 151-161