「継続」とは、プログラム実行中で「まだやり残している仕事」のことである。継続は例外処理を一般化した概念で、近年、種々の場面で使われるようになってきており、重要性が増している一方で、基礎理論についてはほとんど研究がされていない。このような背景に基づき、本研究では部分継続の基礎理論の確立とその応用の開拓を目的とすると同時に、型の入った効率的な処理系の作成を目指す。具体的には、基礎理論として(1)型システムの基本的な性質の確立、および(2)継続計算の処理系作成のための基礎技術の確立を目指す。また、継続計算用型システムの応用として(3)例外解析の定式化を行う。さらに(4)これらの知見をあわせ処理系の実装を行う
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