次の3つの計算シナリオにおいて、ランダムネスなどの必要な計算資源の量を主によい下界を示すことにより解明した。研究結果は、2つの学術雑誌論文と4つの国際会議論文として発表した。 (1)ストリーム計算: ストリームに出現するduplicateを探知する計算が小さな記憶容量では不可能であることを示した。 (2)否定限定計算: 否定ゲート数を限定する回路によるインバーター、パリティを計算する場合の回路の最小サイズを詳しく決定した。また、k-トニック列に対する効率的インバーターの構成法を与えた。 (3)最小サイズフォーミュラ: 2のべキ乗個の変数のパリティを計算する最小サイズフォーミュラが本質的に一意に決まることを示した。
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