研究課題
基盤研究(C)
平成18年度は、多様なプール演算を持つ正規表現(プール演算付き拡張正規表現)に対する高速な検索アルゴリズムの開発に関する研究を行い、以下の成果を挙げた。1.決定性有限オートマトンを利用した高速検索アルゴリズムの開発我々が開発したモジュール分割法は、与えられたブール演算付き拡張正規表現を、正規表現を表す断片(モジュールと呼ばれる)に分割した後、各モジュールを有限オートマトンに変換し、得られた有限オートマトンを模倣することによって検索を実行するものである。本研究では、関係オートマトンという新たな概念を導入し、決定性有限オートマトンを利用したアルゴリズムを考案した。2.正規表現を非決定性有限オートマトンに変換するための高速アルゴリズムの開発正規表現からできるだけ小さな有限オートマトンを生成することはアルゴリズムの効率化にとって重要な要素である。本研究では、小さな非決定性有限オートマトンを得るための高速なアルゴリズムを開発した。3.ブール演算とアルゴリズムの効率さとの関係ブール演算とパターン照合アルゴリズムの効率さの関係について、作成した検索ソフトウエアを使って実験的に評価し、ブール演算の種類によるアルゴリズムの効率さの違いを示した。
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IEICE Trans. on Information and Systems Vol.E90-D, No.2
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情報処理学会 研究報告 2006-AL-109
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