研究概要 |
平成19年度は、拡張正規表現に対するDFA型の照合アルゴリズムの改善,DFA表現のコンパクト化と正規表現への応用について以下の成果を挙げるとともに,木パターンへの応用についても考察した. 1. 決定性有限オートマトン(DFA)を利用した高速検索アルゴリズムの改善 開発したアルゴリズムを詳細に解析し,どのような性質を持つ拡張正規表現に対し,DFA型のアルゴリズムが有効に働くかを示した.実際,共通集合演算および補集合演算について,DFAが有効に働くための性質を示した. 2. 正規表現からコンパクトな決定性有限オートマトンを作成する手法の開発 決定性有限オートマトンを利用するとき問題になるのがそのサイズである.ここでは,デュアル位置オートマトンというものを定義し,それを利用したコンパクトなDFA表現を示すとともに,照合アルゴリズムへの応用を示した.
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