• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

継続点付き非中断型スレッドによる汎用高性能プロセッサ向けOS構成法

研究課題

研究課題/領域番号 18500024
研究機関九州大学

研究代表者

日下部 茂  九州大学, システム情報科学研究院, 准教授 (70234416)

キーワードマルチスレッド / オペレーティングシステム / マルチコアプロセッサ
研究概要

本研究では,高性能かつ柔軟な多重並行処理環境を,新しいマルチスレッド実行方式にもとづいて構築しようとする構想で行った.取り組んだマルチスレッド実行方式がもとにするモデルは次のような特徴を持つ;プログラムは半順序関係を持つスレッドから構成され,スレッドは実行開始後には終了まで実行が中断されない命令列として構成される.この場合プログラムは,逐次実行列であるスレッドをノードとし,スレッド間の内継続関係をエッジとするようなデータフローグラフとなり,本質的に多重並行処理に適合しやすいものとなる.また,スレッド内の命令は中断せずに実行されスレッド実行中は動的な環境管理は不要である.このようなモデルにもとづくオペレーティングシステムを,まずモデルに近い実行方式を持つアーキテクチャ上に構築し,その知見をもとに汎用プラットフォーム上での効率的な多重並行処理環境の構築することを試みた.
新しいマルチスレッド方式に近い実行モデルをサポートする機能を持つアーキテクチャ上で,従来方式では困難であった,入出力に関するスケーラビリティーに関して有望な結果を得ていたが,ある負荷の集中時にボトルネックとなる部分があった.この問題を解決する方法について一定の成果を上げ,対外発表を行った。また,汎用プロセッサにおけるマルチコア化の流れを受け,マルチコア汎用プラットフオームでのスレッドスケジューリングに関しての研究も行った.オークションサイトなどで見られる負荷のペンチマークに対して評価を行い対外発表を行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] A Study of a Continuation-based Fine-grain Multithreaded Operating System CEFOS2009

    • 著者名/発表者名
      Shigeru Kusakabe, Hideo Taniguchi, Makoto Amamiya
    • 雑誌名

      IEEE ISPASS'09, Workshop on Unique Chips and Systems予稿集 (採録済・掲載決定)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of Context Aware Scheduler on TLB2008

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamada, Shigeru Kusakabe
    • 雑誌名

      IEEE IPDPS'08, Workshop on Multi-Threaded Architectures and Applications 予稿集

      ページ: in CD

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Development of a Thread Scheduler for Global Aggregation of Sibling Threads2008

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamada, Shigeru Kuaakabe
    • 雑誌名

      九州大学システム情報科学研究院紀要 Vol. 13, No. 2

      ページ: 69-74

    • 査読あり
  • [学会発表] Impact of priority bonuses of Inter-Core Aggregation Scheduler on a commodity CMP platform2009

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamada, Shigeru Kusakabe
    • 学会等名
      ASPLOS'09, Workshop on Managed Many-Core Systems (MMCS)
    • 発表場所
      米国ワシントンDC
    • 年月日
      2009-03-07

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi