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2006 年度 実績報告書

アスペクト指向アーキテクチャに基づく組込ソフトウェア開発環境の設計と実現

研究課題

研究課題/領域番号 18500030
研究種目

基盤研究(C)

研究機関南山大学

研究代表者

野呂 昌満  南山大学, 数理情報学部, 教授 (40189452)

研究分担者 張 漢明  南山大学, 数理情報学部, 助教授 (90329756)
キーワードアスペクト指向 / 組込みソフトウェア / CSP
研究概要

本研究は組込ソフトウェアの品質を決定する主要な性質を信頼性と耐故障性と定義し,その開発を支援するマルチプラットフォーム環境の開発を目指すものである.組込ソフトウェアは並行に動作する状態遷移機械の集合というアーキテクチャに基づいてモデル化できる.開発環境はプラットフォーム独立なモデルの作成支援(前処理)とモデルからのプラットフォーム依存コードの生成(後処理)を支援する.
本年度は前処理および後処理に関する基礎的な研究を行った.
1.組込みソフトウェアの構成制御とその記述法に関する研究
プラットフォーム独立なモデルの作成支援の観点から,状態遷移機械を適切に構成する手法を提案した.状態遷移機械の分割の指針として構成制御の概念を導入し,システム構成の動的な変更を状態遷移機械で表現することの妥当性,および形式的なアプローチの適用を検討した.UMLのステートマシン図を用いた構成制御の図式表現からCSPへの変換手法を提案した.CSPにより記述された状態遷移機械をモデル検査ツールFDRを利用して検証する方法を考察した.
2.アスペクトの干渉に関する研究
モデルからプラットフォーム依存コードを生成するさいに,アスペクトの干渉問題が生じる可能性があるので,干渉生起可能性箇所をプログラム実行前に検証する方法を提案した.アスペクトの干渉とは,あるアドバイスコードと別のアドバイスコードによる同一オブジェクト内の同一属性上での意図しない副作用を引き起こす欠陥が実行時に顕在化し,故障となることである.本研究により,プログラム実行前に,干渉が起こりうる箇所を検出でき,それを取り除くことができる.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 組込みソフトウェアにおける構成制御とその記述法の提案2006

    • 著者名/発表者名
      張 漢明, 野呂 昌満, 蜂巣 吉成
    • 雑誌名

      ソフトウェアエンジニアリング最前線2006 情報処理学会 SEシンポジウム

      ページ: 177-184

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] データフロー解析を用いたアスペクトの干渉の検出2006

    • 著者名/発表者名
      張 漢明, 野呂 昌満, 蜂巣 吉成, 八木 晴信
    • 雑誌名

      ソフトウェア工学の基礎XIII、レクチャーノート/ソフトウェア学 32

      ページ: 19-28

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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