研究概要 |
本年度の研究実績は,以下の通りである。 1.部分修正の繰り返しによる論理診断手法の考案・実現 診断対象回路の中に,高い多重度の設計誤りが分散して存在する場合,回路全体を一括処理せずに,部分回路に分割して扱う手法が有効である。しかし,分割によって修正すべき箇所数が増加する点が問題となる。そこで,修正可能な外部出力数を最大とするような部分修正を繰り返すことで,多重度の高い設計誤りについても,より低い多重度で修正することを可能とする手法を考案・実現した。 2.部分回路修正解に含まれる箇所情報を利用した論理診断手法の考案・実現 1.のほかに,部分回路を修正可能とする箇所の組合せに関する情報をもとに,多重度の高い設計誤りを,より低い多重度で修正する理診断手法を考案・実現した。 以上の手法を論理再合成システムに導入することにより,従来よりも少ない箇所の変更によって,設計変更に対応可能となることを確認した。
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