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2007 年度 実績報告書

ハイパーオブジェクトによるネットワークトラフィックレンダリングの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500069
研究機関北海道大学

研究代表者

高井 昌彰  北海道大学, 情報基盤センター, 教授 (00206707)

キーワードネットワーク監視 / 可視化 / トラフィック / エージェント
研究概要

インターネットのトラフィックは急激に質的変化を遂げており,管理者がトラフィックを監視するだけでなく,利用者に対するネットワーク状況のわかりやすい情報提供が求められている。本研究の目的は,トラフィックを特徴づける諸データをメタファによって可視化することにより,ネットワーク利用状況に関する視覚的情報提供を行うことであり,19年度には研究計画第二段階として以下を実施した。
まずトラフィックパターンの特徴認識の基本モデルを再検討し,パターン学習とクラスタリングを行うセル構造オートマトン型のモデルとして,測地ドーム上に定義された球面自己組織化マップを新たに導入した。この基本モデルに基づき,IPアドレスで識別される個々のホストをデータ点とするクラスタ(類似したトラフィックパターンを有するホストの集団)の自律形成・発現過程やその時間推移をハイパーオブジェクトの視覚的な形状変形に反映させる3次元形状モデル構築並びに実験システムの再実装を行った。
次に,この実験システムに対して実際のネットワークからホスト型手法で抽出したトラフィックデータを与え,ハイパーオブジェクトによる可視化とその評価を行った。その結果,可視化の対象ドメインのネットワークが比較的小規模(ホスト100台程度)の場合には,実用上問題のない処理時間でトラフィックパターンの可視化を行うことができた。対象ドメインのホスト台数が多い場合には,自己組織化マップによる学習時間が増大し,ハイパーオブジェクトの追従性に問題を生じる可能性があるため,整合ノード探索や対象ドメインの適応的階層化など,高速化とその実装手法についてさらに検討を加え,大規模ネットワークに対するハイパーオブジェクト適用に関する知見を得ることができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 子どもの保護を目的としたWebアクセス監視支援システム2008

    • 著者名/発表者名
      上田達巳
    • 雑誌名

      情報処理学会論文誌 49-3

      ページ: 1155-1162

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ハイパーオブジェクトによるネットワークトラフィックの可視化2008

    • 著者名/発表者名
      上田達巳
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 107-423

      ページ: 121-124

  • [学会発表] ハイパーオブジェクトによるネットワークトラフィック可視化システムの実装と評価2008

    • 著者名/発表者名
      上田達巳
    • 学会等名
      情報処理学会第70回全国大会
    • 発表場所
      茨城県つくば市
    • 年月日
      2008-03-14
  • [学会発表] 球体によるネットワークトラフィック可視化手法の提案2007

    • 著者名/発表者名
      上田達巳
    • 学会等名
      平成19年度電気・情報関係学会北海道支部連合大会
    • 発表場所
      北海道札幌市
    • 年月日
      2007-10-27

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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