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2007 年度 実績報告書

民俗芸能の舞踊のデータベース構築手法の開発とその活用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500071
研究機関秋田大学

研究代表者

玉本 英夫  秋田大学, 工学資源学部, 教授 (10108920)

研究分担者 横山 洋之  秋田大学, 工学資源学部, 講師 (80250900)
藤原 克哉  秋田大学, 工学資源学部, 助教 (80333128)
湯川 崇  ノースアジア大学, 教養部, 准教授 (60289741)
キーワード民俗芸能の舞踊 / 記録保存 / モーションキャプチャ / 舞踊符 / データベース / PDA / MPEG-7 / インターネット
研究概要

私たちは,民俗芸能の舞踊を記録・保存するために,3次元デジタル舞踊符(以下,舞踊符)を提案していた。舞踊符はモーションキャプチャ(MOCAP)により収録した人の動きの3次元デジタルデータを基本動作に分割し名前を付けたものである。舞踊符を連接することによって舞踊の記録・保存ができるだけでなく創作もできる。
平成18年度には,実用化のための要素技術として,舞踊符の自動作成,舞踊コンポーザの作成,ベータベース等の開発を行った。平成19年度は,舞踊符の活用法と公開のためのデータベースを検討した。
1.活用法の検討
舞踊の鑑賞のために,舞踊コンポーザで合成したデータからパソコン上で舞踊をリアルに再現するビューアの開発を行った。また,どこにいても簡単に舞踊を鑑賞できるように,無線LAN機能のあるPDAを使って舞踊を表示できる手法を開発した。PDAにはインターネット経由でデータベースから舞踊符をダウンロードする。
2.ネットワーク利用した公開のためのデータベースの構築
舞踊符は,インターネットを使って公開することを考えている。舞踊をMOCAPで記録するとき,身体動作データの他にデジタルカメラによる静止画,ビデオカメラによる動画,オーディオレコーダによる楽曲等を同時に記録する。身体動作データは鑑賞や伝承のためだけでなくCG作品の制作や動作解析などに使うことも想定しているので,複数のデータフォーマットで記録してあることが望ましい。従って,メタデータを表記してマルチメディアデータとして公開する必要がある。そこで,マルチメディア・コンテンツに対するメタデータの表記に関する国際標準規格であるMPEG-7を用い,多様なフォーマットのデータを包括的に記録可能な舞踊データアーカイブ方式を開発した。
この2年間,舞踊符を実用化するための基礎的な研究を行った。今後は,これらの成果をもとに,民俗芸能の舞踊を含む匠の技の伝承技術の開発を目指す。

  • 研究成果

    (11件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (9件)

  • [雑誌論文] 産学連携による民俗芸能伝承のためのディジタルコンテンツ制作技術の開発2008

    • 著者名/発表者名
      玉本英夫, 湯川崇, 海賀孝明, 水戸部一孝, 三浦武, 吉村昇
    • 雑誌名

      電子情報通信学会誌 91巻,4号

      ページ: 303-308

  • [雑誌論文] 舞踊符自動生成のための自己組織化マップによる動作の分割化2007

    • 著者名/発表者名
      柴田傑, 湯川崇, 海賀孝明, 門脇さくら, 横山洋之, 玉本英夫
    • 雑誌名

      秋田大学工学資源学部研究報告 第28号

      ページ: 17-24

  • [学会発表] MPEG-7による包括的な舞踊データアーカイブの開発2008

    • 著者名/発表者名
      湯川 崇, 柴田 傑, 海賀孝明, 玉本英夫
    • 学会等名
      2008年電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      北九州市(福岡県)
    • 年月日
      2008-03-20
  • [学会発表] 姿勢クラスタリングを用いた舞踊符自動生成のための動作の分割化2008

    • 著者名/発表者名
      柴田傑・湯川崇・海賀孝明・横山洋之・玉本英夫
    • 学会等名
      2008年電子情報通信学会総合大会
    • 発表場所
      北九州市(福岡県)
    • 年月日
      2008-03-18
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] モーションキャプチャデータの基本動作データへの自動分割法2008

    • 著者名/発表者名
      湯川崇, 海賀孝明, 玉本英夫
    • 学会等名
      平成19年度 第6回情報処理学会東北支部研究会
    • 発表場所
      米沢市(山形県)
    • 年月日
      2008-03-11
  • [学会発表] 繊細な手指の動きを含めた全身の動きを計測可能なモーションキャプチャシステム2007

    • 著者名/発表者名
      海賀孝明・湯川崇・水戸部一孝・三浦武・玉本英夫・吉村昇
    • 学会等名
      平成19年度電気関係学会東北支部連合大会
    • 発表場所
      弘前市(青森県)
    • 年月日
      2007-08-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] MPEG-7による身体動作アーカイブおよび検索システムの構築2007

    • 著者名/発表者名
      湯川崇, 海賀孝明, 玉本英夫
    • 学会等名
      平成19年度電気関係学会東北支部連合大会
    • 発表場所
      弘前市(青森県)
    • 年月日
      2007-08-23
  • [学会発表] Extraction of a Feature of a Word which Expresses Human Motion from Motion Capture Data2007

    • 著者名/発表者名
      T. Yukawa, T. Kaiga, T. Miura, K. Mitobe, H. Tamamoto, N. Yoshimura
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2007
    • 発表場所
      San Diego (U.S.A.)
    • 年月日
      2007-08-06
  • [学会発表] Magnetic Motion Capture System Measuring Movements of Hands and a Body Simultaneously2007

    • 著者名/発表者名
      T. Kaiga, T. Yukawa, K. Mitobe, T. Miura, H. Tamamoto, N. Yoshimura
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2007
    • 発表場所
      San Diego (U.S.A.)
    • 年月日
      2007-08-06
  • [学会発表] Development of a High-Precision Hand Motion Capture System and an Auto-Calibration Method for a Hand Skeleton Model2007

    • 著者名/発表者名
      K. Mitobe, J. Sato, T. Kaiga, T. Yukawa, T. Miura, H. Tamamoto, N. Yoshimura
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2007
    • 発表場所
      San Diego (U.S.A.)
    • 年月日
      2007-08-06
  • [学会発表] 秋田発デジタルコンテンツ制作技術-伝統芸能の伝承とデジタルコンテンツ産業の発展を目指して-2007

    • 著者名/発表者名
      玉本英夫
    • 学会等名
      第4回テレイマージョン技術研究会
    • 発表場所
      仙北市(秋田県)
    • 年月日
      2007-06-14

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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