1.ストリームテータの到着率が動的に変化する環境における共有ウィンドウ結合処埋のスケジューリングを、放送サービスにおける動的スケジューリングアルゴリズムを払張することにより設計・考案した。これにより、ストリームデータに対する結合処埋について、サービス率とスループットの両方を考慮した動的なスケジューリングが可能となった。また、計算機によるシミュレーション実験を行い、ストリームデータの到着率が動的に変化する環境での提案手法の有効性を示した。 2.P2P環境におけるデータのプライバシーやデータセキュリティ、およびウェブキャッシングシステムに関する調査・研究を行った。プライバシーについては、多値属性分類を考えたときの、プライバシーを保護することが可能なカウント演算を考案した。類を考えたときの、プライバシーを保護することが可能なカウント演算を考案した。セキュリティについては、細粒度のデータベースアクセス制御のための計算手法について検討し、ルールベースの不整合チェック機構を設計し、実装手法を提案した。ウェブキャッシングシステムについては、従来にはないグループの概念を導入し、これを使ったP2Pネットワークにおける効果的なデータの配置について検討し、シミュレーションによる予備的な実験結果を得た。 3.P2Pネットワーク上でのセンサーデータ処理システムの研究開発に向けて、量的相関パターン抽出などの相関マイニング処埋について調査した。今後は、その調査結果を活用して、量的相関パターン抽出のインクリメンタルな処埋や、ロケーションセンシングへの応用について検討したいと考えている。
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