研究課題
シニアのためのコミュニティソフエアの研究を行った。具体的には、以下の内容について開発を行った。1.シニアがWEBコミュニティ利用をサポートするためのリモートサポートシステムの研究シニアの初心者ユーザはソフトウエアの学習において、しばじば操作方法を忘れて利用できなくなることがある。これを防ぐために、シニアの操作を遠隔からサポートすることが有効である。本研究では、リモートコントロールのためのソフトウエアとシニアユーザのためのソフトを組み合わせ、さらに音声コミュニケーションのためのソフトウエアを組み合わせて効果的なリモートサポートのシステムについて研究を行った。ITボランティアメンバーによる利用実験を通して、システムの有用性を確かめた。2.シニアのグループ活動を支援するコミュニティシステムの開発シニアのグループ活動を支援し、円滑なグループ活動を支援するためのWEBコミュニティソフトを設計・試作した。これは、通常のコミュニティ支援システムに比べ機能を絞って簡単に使えるものであり、初心者のシニアユーザでも容易に利用可能なシステム設計を行った。このコミュニティソフトを使うためのオンライン教材も開発して、シニアグループはネットワークを通じ、どこでもこのコミュニティソフトの利用法を学習し使いこなすことが可能である。実際にいくつかのグループ活動に利用した実験では非常に使いやすいコミュニティソフトであるとの評価を得た。3.シニア初心者のためのパソコン学習支援ツールの開発すでに開発しているパソコン初心者のためのメール・インターネット利用ソフト「eなもくん」の汎用化のためのシステム設計を行った。このソフトの開発により名古屋市に限定していた利用者を全国に広げることが可能になるとともに、シニア初心者にとって障壁となっていた本入認証のプロセスを簡略化した。またキーボード操作を学習するための支援シールを開発し、キーボード学習を容易にした。
すべて 2007
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Journal of College Teaching & Learning 4
ページ: 11-18
Proc. KES2007 11th International Conference on Knowledge-Based and Intelligent Information & Engineering Systems, Vietri sul Mare, ITALY
ページ: 1073-1080