研究概要 |
情報統合のための新しい情報処理パラダイムである創発開放型情報システムの開発を研究目的としている。初年度(18年度)では課題1.創発による現象マイニング技術の開発、と課題2.協調データマイニングのためのエージェントベース・アプローチ、を主目標に研究を行い、各課題において、次のような研究成果を得た.上記の平成18年度の研究成果を統合して,現象データマイニングとナレッジグリッドのアプローチから環境に対してロバストであり,スケラビリティを保証した創発開放型情報システムのためのナレッジ・グリッド・アーキテクチャを開発した.ナレッジ・グリッド・アーキテクチャをコンピュータ・グリッドやデータ・グリッド,マイニング・グリッドを含んだ知的情報システムのための基盤システムとして,グリッド上に分散協調センサーシステムのための予測モデル型データマイニングシステムを実装した.ナレッジ・グリッド・アーキテクチャは,マイニング・グリッドで抽出したルールやパターンを分散協調学習・ソフトコンピューティングにより抽象化し,抽象化知識共有から知識発見を行えるアーキテクチャである.抽象化には,それぞれのデータ,ルール,パターンを元にデータベースを構築し,データから現象への逆問題アプローチを用いることで,共通知識(抽象化知識)の枠組みの抽出(創発開放型)を試みた.
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