• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

ユビキタス情報空間におけるロケーションプライバシ保護機構とその評価

研究課題

研究課題/領域番号 18500091
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

高汐 一紀  慶應義塾大学, 環境情報学部, 准教授 (40272752)

キーワードユビキタス情報システム / モバイルシステム / プライバシ保護
研究概要

本研究の目的は,従来,その利便性のみが議論されてきた公共空間におけるロケーションアウェアサービスを対象に,現在位置や移動履歴を望まない第三者から隠蔽する権利,すなわち,ロケーションプライバシの問題を取り上げ,その保護機構および位置匿名化アルゴリズムを示すとともに,実システム上での評価実験を通して,様々な条件下での,基本性能(運用性),安全性,ユーザビリティ,の各指標を示し,提案アルゴリズムの有効性を実証的に検証することにある.本研究計画の最終年度となる平成20年度は,位置匿名化アルゴリズムおよびロケーションプライバシ保護アーキテクチャの完成度を高めるとともに,より広範囲,より複雑な条件下での実証実験を行った.具体的には,本研究課題で設定した目標の達成を検証するための統合評価環境として,屋内,屋外両プラットフォームならびに各種テストベッドで統一的に利用可能なベンチマークフレームワークを設計,実装した.実験プラットフォームをキャンパス規模に拡大,同実験プラットフォーム上に上記ベンチマークフレームワークを構築し,より複雑な条件下での実証実験を通して,他手法との性能面での比較評価を行い,提案アーキテクチャの有効性を実証的に検証した.本研究で検討した方式を統合的に評価,検証することで,GPS等によるポジショニング法主体の屋外型位置取得インフラストラクチャと,RF-ID等によるトラッキング法主体の屋内型位置取得インフラストラクチャの両者を,シームレスに支援可能なロケーションプライバシ保護環境を構築し,実用的な技術水準に到達することが可能となる目処が立った.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] CroSSML -ネットワークロボット間の通信プロトコルの提案-2008

    • 著者名/発表者名
      岩井将行
    • 雑誌名

      電子情報通信学会誌 91 (5)

      ページ: 366-373

    • 査読あり
  • [雑誌論文] アーバンセンシング基盤に向けて2008

    • 著者名/発表者名
      戸辺義人
    • 雑誌名

      人工知能学会誌 23 (4)

      ページ: 474-479

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 環境適応サービスを狙いとしたミドルウェア相互接続の一方式2008

    • 著者名/発表者名
      山本秀典
    • 雑誌名

      電気学会論文誌(電子・情報・システム) 128-C(8)

      ページ: 1327-1332

    • 査読あり
  • [学会発表] exPhoto : 周辺環境とユーザの心理状態を記録・再現するデジタルフォトメディアの構築2008

    • 著者名/発表者名
      橋爪克弥・高汐一紀・他
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      旭川
    • 年月日
      20080611-13
  • [学会発表] Toward Real-Time Extraction of Pedestrian Contexts with stereo Camera2008

    • 著者名/発表者名
      Kei Suzuki
    • 学会等名
      Fifth International Conference on Networked Sensing Systems (INSS 2008)
    • 発表場所
      Kanazawa, JAPAN
    • 年月日
      20080600
  • [学会発表] Toward Real-Time Extraction of Pedestrian Contexts with stereo Camera2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木慧
    • 学会等名
      情報処理学会UBI研究会
    • 発表場所
      小樽
    • 年月日
      20080500

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi