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2007 年度 実績報告書

モバイルユーザ間の直感的インタラクション手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18500096
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

渋谷 雄  京都工芸繊維大学, 情報科学センター, 教授 (70226190)

研究分担者 辻野 嘉宏  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 教授 (20172009)
倉本 到  京都工芸繊維大学, 工芸科学研究科, 准教授 (20333502)
キーワードモバイル / インタラクション / コミュニケーション / ヒューマンインタフェース / 携帯情報機器 / 3次元情報空間
研究概要

携帯電話,PDAなどの携帯情報端末の処理能力の向上により,今日ではこれらの端末において3次元情報空間を表示することが可能となっている.しかし,携帯情報端末上の3次元情報空間において情報を探索・閲覧するための直感的な手法は確立されていない.そこで本研究では,携帯情報端末上の3次元情報空間における直感的な探索・閲覧手法を確立することを目指す.
そのためにまず,探索・閲覧に必要な操作を示し,これらの操作と入力動作との自然で効率的なマッピングを見出すための実験を行った.実験結果より,視点位置の移動は端末位置の変更に,視線方向の変更は端末の向き変更,もしくは指差し動作に,そして,オブジェクト操作には,つまむ,もしくはにぎる動作に対応付けることが直感的であることが分かった.
上記実験では,各操作が逐次的に行われる場合を対象としているが,実際には,複数の操作が並列に行われる場合も多い.そこで,複数の操作を並列に実行できる環境において上記実験で見い出したマッピングの可能な組み合わせについて,自然さと効率,さらには並列に操作した場合の影響を調べた.その結果,端末の動きで視野を,手指の動きでオブジェクトを操作することは,複数の操作を並列に実行できる環境において,一般的な入力デバイスであるスタイラスを用いたときより直感的であることが分かった.また,並列に操作するときは,逐次的に操作するときより効率的であり,より自然であると評価された.
なお,本研究で提案する端末の動きや手指ジェスチャによる操作では,オブジェクトや視点位置の移動量が大きいと,ユーザに与える身体的負担が大きくなり,時間も長くかかってしまう.そこで,オブジェクトを"投げる"操作を提案し,その手法の有効性を調べた.その結果,投げる操作により,効率や疲労を改善することはできなかったが,操作に必要な実世界での空間の大きさを小さくすることが可能であることがわかった.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Operation-Action Mapping in 3D Information Space on Portable Information Terminal2007

    • 著者名/発表者名
      Yu Shibuya
    • 雑誌名

      Human Interface and the Management of Information (Proc. HCII2007) LNCS4558

      ページ: 628-634

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.hi.cis.kit.ac.jp/research/research.php

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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