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2008 年度 実績報告書

Webカメラ入力を用いた日本手話-日本語電子辞書のユーザーインターフェースの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18500100
研究機関豊田工業高等専門学校

研究代表者

木村 勉  豊田工業高等専門学校, 情報工学科, 講師 (80225044)

キーワード手話 / 辞書 / 腕の動き / 認識 / Webカメラ / データベース
研究概要

20年度は,腕の動き認識とデータベース(日本手話・日本語辞書システム)の研究を中心に行った.
本研究では,腕の動きを以下の手順で認識する.1) Webカメラの動画像から肌色を認識する.肌色は両腕と顔があるが,初期位置によって腕だけを認識する.2)画面を領域分割し,どの領域に腕が移動したか検知して動きを認識する.腕の追跡には,CamShift法による色情報追跡アルゴリズムを用いた.CamShift法では,画像フレーム中で追跡対象の色相値のヒストグラムに一番近い領域にシフトし続けることにより,色情報が動的に変化する動画像に対しての追跡を実現した手法である.また,Webカメラから得られる画像をいくつかの領域に分割しておき,時間毎にどの領域に腕があるかを記録しておく.その結果から腕が動く方向を認識する.
これと並行して,約3,000語の手話を音素(手型,位置,動きなど)に分解し,データベースを設計した.さらにこのデータベースを管理するシステムとして日本手話・日本語辞書システムを開発した.データベースはマイクロソフト社のAccess形式で構成されており,管理およびGUIはマイクロソフト社のVisual Basicで設計した.データベースとの接続にはADO.NETを用いている.
このシステムを用いて手話単語検索を行った場合,書籍の手話・日本語辞書に比較して,平均で半分程度の時間で検索ができることが確認できた.
現在は,これまでの研究成果である手型認識と,上記の腕の動き認識の結果を,辞書システムに渡す仕組みを設計している.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 日本手話・日本語辞書システムの開発と評価2008

    • 著者名/発表者名
      木村勉
    • 雑誌名

      手話学研究 17

      ページ: 11-18

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本の聾者人口の推計2008

    • 著者名/発表者名
      神田和幸
    • 学会等名
      日本手話学会第34回大会
    • 発表場所
      神戸市
    • 年月日
      20080914-20080915
  • [学会発表] 日本手話・日本語辞書システムにおけるWebカメラからの腕の動き認識2008

    • 著者名/発表者名
      天川伊織
    • 学会等名
      平成20年度電気関係学会東海支部連合大会
    • 発表場所
      愛知県立大学
    • 年月日
      2008-09-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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