研究課題/領域番号 |
18500123
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研究機関 | 弓削商船高等専門学校 |
研究代表者 |
葛目 幸一 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 教授 (80225151)
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研究分担者 |
田房 友典 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (20321507)
徳田 誠 弓削商船高等専門学校, 情報工学科, 准教授 (20413859)
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キーワード | ウェーブレット / 学習 / デュアルリフティング / 3次元入力デバイス |
研究概要 |
(1)デュアルリフティングウェーブレットの信号学習理論の定式化 リフティングウェーブレットフィルタの設計式に含まれる自由パラメータを信号の高周波成分の特に応じて学習する従来の方法を拡張し、低周波成分も学習も行うデュアルリフティングウェーブレット変換の学習理論の定式化について研究を行った。具体的には、測定データと較正データ(真値)の誤差の2乗を最小にする自由パラメータを連立方程式の解として求める式の導出に成功した。自由パラメータの確定により加速度データを較正するリフティングウェーブレットフィルタを設計することが可能となった。 (2)3次元加速度データのリフティングウェーブレット解析システムの構築 (1)の学習理論を組み込んだ解析システムのプログラムを開発した。このシステムには、3次元加速度センサのデータをコンピュータの画面上のメニューボタンから取り込み、リフティングウェーブレット解析(自由パラメータの計算)を行う機能がある。 (3)本研究の副産物として「歯の接触音」を用いたユーザインターフェースを開発 (1)で導出した識別理論を適用する簡単で実用的な応用として、「歯の接触音信号」の自動識別を試みる研究を実施した。具体的には、インターフェースとしての制御機能を拡張させることを目的に「歯音の接触場所」を特定するアルゴリズムを開発した。さらに、研究の副産物として「歯音を用いたユーザ特性適応型入力インターフェース」を開発し、電子情報通信学科・福祉工学研研究会より「ヒューマンインターフェース賞」を受賞した。
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