研究概要 |
平成19年度の具体的研究内容を以下に示す。 1)指紋照合アルゴリズムの開発(梅崎) ・指紋領域、輪郭情報を用いた指紋画像の回転補正に関するアルゴリズムを開発した。 ・指紋画像のフラクタル次元を用いた照合アルゴリズムについて検討したが,現段階では従来法と比較して低い認証率となった。 ・指紋領域の最適切り出しアルゴリズムを開発した。 2)評価実験(梅崎) ・1)の各アルゴリズムに対する評価(照合)実験を行った結果,特に回転補正に効果あった。 ・高輝度LEDセンサと従来型接触センサの性能評価を比較した結果,若干(0.5%程度)非接触型センサで取得した指紋画像の方の認証率が低下した。 3)指紋読み取りセンサの開発(葛谷) ・複数の異なる周波数を持つ高輝度LEDの組み合わせ方法について検討した。 ・高輝度LEDを指表面に照射した際の反射散乱光を利用した新しい非接触型指紋画像センサを開発した。 4)指紋データの収集(梅崎) ・一人当たり6指(両手の親指、人差し指、中指)の指紋を以下の条件で収集した。 (a)指表面に特にノイズを付けず協力的に指紋を入力した場合 (b)指表面にマジックインキを付けた状態で協力的に入力した場合(ノイズ付加の実験) (c)指表面に水を付けた状態で協力的に入力した場合(ノイズ付加の実験) (d)意識的に指を傾けて入力した場合(回転付加の実験)
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