研究課題
平成20年度は、以下に関する研究開発を行った。1)非接触型指紋センサーに適した照合アルゴリズムの開発(梅崎)・指紋画像の切り出しと正規化プログラム開発高輝度LEDを用いて非接触で採取される指紋画像は、これまでの接触型の場合と画像がかなり異なる性質(指面は平らではなく、湾曲したかたちで観察される)を持つため、新しい画像に適した切り出しアルゴリズムと正規化アルゴリズムを開発した。・指紋画像をピラミッド構造に展開して、それぞれのフラクタル次元を用いて照合するアルゴリズムを開発した。2)評価実験(梅崎)・1)の各アルゴリズムに対する性能評価を行った。・これまで梅崎が研究開発してきた従来法(スペクトル解析に基づく照合法)との比較実験を行った。3)指紋読み取りセンサの開発(葛谷)・複数の波長による高輝度LEDを光源とする非接触型高精度指紋読取装置を新たに開発した。これにより、従来装置と比べて、より鮮明な指紋画像を取得できるようになった。4)指紋読み取りセンサとパソコンとのインターフェイス回路を開発(葛谷)・パラレル・シーリアルインターフェイスの場合とUSBインターフェイスを用いた場合の長所、欠点について検討した。・最適な拡散板(性能・価格・大きさなど)について検討した。5)指紋データの収集(梅崎、葛谷)・一人当たり6指(両手の親指・人差し指・中指)の指紋を50人分、以下の条件で収集した。(a)指表面に特にノイズを付けず協力的に指紋を入力した場合(b)指表面にボールペンもしくはマジックインキを付けた状態で協力的に入力した場合(c)指表面に水を付けた状態で協力的に入力した場合(d)意識的に指を傾けて入力した場合(e)(a)〜(d)の指紋データ収集を1月ごとに収集した(約6ヶ月間)。これにより6(指)×50(人)×4(種類)×6(月)=7200個の評価実験用データベースを作成した。
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International Journal of Computer Applications in Technology 2009, Inderscience Publishers vol. 34, No. 4
ページ: 335-342
Proceedings of the 5th International Conference on Information Technology and Applications
ページ: 789-794
http://ume.mta.nitech.ac.jp/
http://www.elec.chubu.ac.jp/kuzuya-Lab/