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2007 年度 実績報告書

人間-エージェント共生社会でのコミュニケーション実現を目指す語意獲得と対話戦略

研究課題

研究課題/領域番号 18500130
研究機関豊橋技術科学大学

研究代表者

新田 恒雄  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70314101)

研究分担者 桂田 浩一  豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 講師 (80324490)
人部 百合絵  豊橋技術科学大学, 情報メディア基盤センター, 助教 (40397500)
キーワードエージェントとの共生 / コミュニケーション / 語意獲得 / 対話戦略
研究概要

知的エージェントと人間が共生する社会の実現には,相互行為としての対話研究と,研究を促進するツール群の整備が重要である。代表者らはまず,(A)実世界の対象事物(以下オブジェクトと呼ぶ)と言語の対応関係を獲得し(語意獲得),同時に(B)対話調整機能を獲得する(対話戦略獲得)研究を進めた。語意獲得では,人間に指示された発話内容(例えば「四角」)に対応するオブジェクトの属性(形状,色相,明度など)を,Online-EMアルゴリズムから求める方法を提案した。しかし,この方法だけでは語意獲得の効率が低いことが判明し,続いて解決のために,幼児が持つ学習バイアス(事物分類性/相互排他性/形状類似性/…)を導入した。新しい学習法は,語意獲得効率を大幅に改善しその有効性が確認された。
知的エージェントは,人間(あるいは他のエージェント)と対話しながら新規の語意を教わる。その際,エージェントが質問方法と教示方法を自動的に獲得できるよう,相手の反応(表情変化)を報酬とした強化学習方法を考案した。またこの手法が対話戦略獲得に有効なことを評価実験から明らかにした。さらにアルゴリズムを効率化するため,Dyna-Q学習から相手モデルを形成し,短期間に対話戦略を学習する仕組みを提案した。最後に,以上の対話機能を組込んだ研究ツールを開発し,ツールを利用したエージェント間協調学習実験を通して,研究手法とツールの有効性を示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007 2006

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児の学習バイアスを利用したエージェントによる語意学習の効率化2007

    • 著者名/発表者名
      田口亮, 木村優志, 小玉智志, 篠原修二, 入部百合絵, 桂田浩一, 新田恒雄
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌 Vol. 22, No. 4

      ページ: 444-453

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] 語彙学習エージェントにおけるバイアスの自律調整について2007

    • 著者名/発表者名
      篠原修二, 田口亮, 桂田浩一, 新田恒雄
    • 雑誌名

      人工知能学会論文誌 Vol. 22, No. 2

      ページ: 103-114

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] エージェントによる語意学習効率化のための対話戦略獲得2006

    • 著者名/発表者名
      田口亮, 篠原修二, 桂田浩一, 入部百合絵, 新田恒雄
    • 雑誌名

      ヒューマンインタフェース学会論文誌 Vol. 8, No. 3

      ページ: 71-82

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [学会発表] 知的エージェントとその言語発達に関する研究フレームワーク2008

    • 著者名/発表者名
      新田恒雄
    • 学会等名
      人工知能学会全国大会
    • 発表場所
      ときわ市民ホール(旭川)
    • 年月日
      2008-06-13
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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