研究課題
本研究の目的は、1.等濃線分布を用いた本人認証システムの構築、2.顔の表情認識システムの構築、3.本人認証システムに電子透かし技術を用いることによる信頼性の向上を図ることに関する検討の3つである。上記1.に関しては汎用デジタルカメラとノートPCを用いたシステムの構築を進めてきた。平成19年度以降は新たに提案した2値画像の領域境界線を記述するのにより適した新しいチエーン符号化の手法の開発を進めてきた。この手法を用いることによって複雑な輪郭を持った領域や図形に対し、領域境界線を途切れることなくより効率的にチェーン符号化することが可能となった。この新しい符号化法を用いることにより、従来、画像ベースで行ってきた本人認証システムにおける照合作業を符号化ベースで行うことが可能となり大幅な照合時間の短縮を図れることが実験的にも確認された。上記2.に関しては、表情表出に伴って顔部品の位置が変化した場合でも安定して領域が抽出可能な手法を検討し、従来手法に比べ若干ではあるが表情認識精度は向上した。表情認識システムの実用化を考えた場合、傾いた顔からの特徴抽出を可能としなければならない。この目的のためには任意の傾き顔からの特徴抽出を可能としなければならない。この目的のためには任意の傾き顔に対し特徴抽出領域を自動的に設定することが出来なければならない。これらの点について顔の傾きの自動検出法等を含め様々な方法を検討してきたが今のところ具体的成果は得られていないがかなり研究としては進んできた。3.については、等濃線に透かし情報を埋め込む方法、等、個人認証システム信頼性向上のための手法について検討を図ってきたがまだ幾つかの課題が残っている。
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