研究概要 |
グループあるいはチームで複数代替案の中から合意案を決定する場合において, 各メンバーの感性や嗜好が異なるため, 合意案決定に困難が生じるあるいは多大な時間を要することがある。本研究では, このようなグループ意思決定問題に対して, 代替案に対するメンバーの感性や嗜好をSOM(自己組織化マップ)に入力することによりメンバーの感性や嗜好を2次元マップに可視化するとともにメンバー相互の位置関係からシステムが各メンバーに適切な妥協案を提示し, メンバーがその妥協案に回答しながらインタラクティブに合意案を探索するグループ意思決定支援システム(GDSS)を構築した。また, 家族4名による自動車の決定問題および友達同士の旅行先決定問題に適用し, 本提案システムを使用しないときよりもメンバーが満足する代替案を探索することができることを明らかにした. さらに, メンバーの妥協結果からニッチ商品の開発にも有効であることを示した.
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