研究課題/領域番号 |
18500166
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
感性情報学・ソフトコンピューティング
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
井上 勝雄 広島国際大学, 心理科学部, 教授 (00352021)
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研究分担者 |
田中 英夫 広島国際大学, 心理科学部, 教授 (20081408)
関口 彰 広島国際大学, 心理科学部, 准教授 (70412343)
広川 美津雄 東海大学, 短期大学部, 教授 (40279758)
糸川 裕子 広島国際大学, 心理科学部, 助教 (40341234)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 感性工学 / ラフ集合 / 製品デザイン / マーケティング / インタフェースデザイン / グラフィックデザイン |
研究概要 |
1982年にポーランドのZ.Pawlak教授によって提案されたラフ集合の歴史はすでに20年以上になるが、応用への期待が大きいにもかかわらず、これまで、世界的には理論的な研究が中心で、日本での応用研究は数年前から始まった。そこで、より一層の応用事例研究を増やし、その過程で、応用に適したラフ集合の手法の開発と改良を行うのが本研究の目的である。本研究では、研究者らの提案する決定ルール(ラフ集合の結果から得られる多くのif-thenルール)を分析する手法を中心に手法の開発と改良を行った。ラフ集合の応用研究には、単にラフ集合の数理的な手法を開発するだけでなく、具体的な事例の分析対象に適したデータ表(決定行列)の属性や属性値の求め方や、その決定クラスの確定法等というように、ラフ集合計算の前の準備段階も重要になる。さらに、後半の計算結果の分析法も結果の考察のために重要となる。本研究では、各分野の事例研究を通じて、評価グリッド法を用いた属性や属性値の求め方、また、度数分布の考え方を用いた決定クラスの確定法を考案し、その検証のための適用研究を行った。その適用した事例研究は、製品開発分野(携帯CD機器)とグラフィックデザイン分野(化粧品)、インタフェースデザイン分野(携帯音楽機器のユーザビリティ評価)、マーケティング分野(携帯電話)、建築デザイン(店舗,木目)の5つである。適用研究の結果、ラフ集合の考え方は創造性と関係するデザインコンセプト策定にも貢献することできることが判明した。そのデザインコンセプト策定法も事例研究を通じて提案した。
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