この研究の2年目にあたる19年度では、前年度に入力をおこなった逐次刊行物についてその書誌事項などを点検して、一覧表の充実と正確化をはかった。また、国内に所蔵にある資料については、NACSISなど総合目録を検索してその所蔵機関を調査して、目次一覧を作成する資料については、資料調査や複写の作業をおこなった。 また中国所蔵資料にあっては、戦前期日本語資料の有力な所蔵機関である遼寧省図書館で雑誌の閲覧をおこない、必要な資料について複写をおこなった。そして、本学大学院のホームページに、これら国内外での資料調査の状況を掲出し、あわせて閲覧資料の紹介をおこなった(http://www.notredame.ac.jp/ningen/study/study2.htm)。 ざらに、最終年となる20年度の報告書に掲載する予定の目次一覧については、順次入力の作業をおこなって、その準備につとめた。 中国に所蔵の日本語資料の総合目録である『中国館蔵満鉄資料連合目録』(全30巻)を購入してその所蔵状況や書誌事項を確認するのに役立てた。 またこの助成の成果の一部として、満洲国において刊行された資料の目録を集成した『満洲国出版目録』全7巻(金沢文圃閣)の復刻刊行についてその刊行の助言をおこない、満洲国出版物の検閲状況などを中心とした解題を執筆した(20年5月刊行予定)。
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