研究分担者 |
竹野 健夫 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助教授 (10305302)
植竹 俊文 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20305288)
堀川 三好 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (40337473)
岡本 東 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 助手 (10305310)
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研究概要 |
対象品目,業界分野をより一般化するため,各業界での生産流通プロセスの調査,特に加工・組立工程での工程手順の調査を行った。従来の研究で行ったカニを原料とした水産加工品サプライチェーンを主たる対象として研究の継続調査として,水産加工業での調査を進め,業界レベルでのトレーサビリティシステムの標準化についての基礎を得た。また,製品単価が低い一方で加工工程や流通過程で厳密な鮮度管理が要求される特徴を有する豆腐やゆで麺といった日配品についての調査も行った。 また,原料生産における農産物と水産物を対象に環境情報・生産準備情報の調査を行った。農産物については,農産物流通の起点である農産物生産に着目し,特にこれの起点を土作りや育苗とし,個々の農家での生産記録生成のシステム化検討やトレーサビリティシステムとの融合について調査を行った。水産物についてはXMLによる木構造型の識別モデルを活用し,必要な情報のみを記録する方式を用いた。また,詳細な環境情報の項目について実地による調査を行い,提案手法の適用性を検討した。 また,分解工程を含む複合工程へ対応したMRPモジュールの開発を行い,逆展開ロジックの実装,過剰部品在庫抑制のための販売支援意思決定支援システムの実装,ならびに物流層の実験システム拡充を行った。逆展開ロジックを実装したモジュールに対して,テスト用データとしてカニを原料とした製品群についてのデータを適用し検証を行った。また,実際の水産加工業や日配品業の受注データを適用し,販売支援意思決定支援システムの検証を行った。さらに,実際の作業指示に合わせた形でのトレーサビリティシステムの検証環境を構築した。
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