研究課題/領域番号 |
18500196
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
菅原 光政 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 教授 (60196706)
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研究分担者 |
竹野 健夫 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (10305302)
植竹 俊之 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (20305288)
堀川 三好 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (40337473)
岡本 東 岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 講師 (10305310)
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キーワード | 情報システム / トレーサビリティ / 食品 / 生産管理 / 流通 |
研究概要 |
食品に対する安全性に関する意識の高まりから、食品の生産流通履歴を参照できるトレーサビリティへの要求が高まっている。青果などの生鮮品についてはRFIDタグ等を用いたシステムの実験等がなされているが、加工食品についてはあまり進展が見られない。これは、加工食品では製造プロセスにて出荷者が付与したタグ情報が分割、合流を繰り返し情報管理が複雑になること、収集した情報を管理するための情報システムの導入が進んでいないためである。本研究では、中小加工食品事業者を主たる研究対象とし、原料、仕掛品、製品の各工程での履歴情報を管理する機能を有するトレーサビリティシステムを構築し、従来困難とされていた製造プロセスでのトレーサビリティの実現するためのモデルの提案を目的とする。 平成19年度は品質情報管理および受払作業等を中心にモデル検証プロトタイプシステムの高度化に取組んだ。これらの工程は、対象製品品目、対象原料の影響を大きく受けるため、実在する鶏肉の加工食品製造業者と連携し、対象業者の工程調査、提案モデルの適応性評価、生産計画(MRP)モジュールの修正を行った。この生産計画モジュールにおいては、原料である食肉から特定の部位を必要量だけ調達することができないため、需要のばらつきによっては余剰在庫の発生や、原材料を破棄する必要がある。これを抑制する逆展開MRPロジックについてシミュレーション実験を行い、有効性を数値的に明らかにした。
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