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2007 年度 実績報告書

心の理論における言語構造と行動制御:幼児の衝動性が他者の心の読みを惑わせるのか

研究課題

研究課題/領域番号 18500208
研究機関大阪樟蔭女子大学

研究代表者

菊野 春雄  大阪樟蔭女子大学, 人間科学部, 教授 (00149551)

研究分担者 辻 弘美  大阪樟蔭女子大学, 人間科学部, 准教授 (80411453)
キーワード心の理論 / 幼児 / 心の理解 / 短期記憶 / 実行機能 / ワーキングメモリー / 言語 / コミュニケーション
研究概要

本研究では、心の理論の発達に短期記憶と実行機能がどのように影響するのかを調べた。そのため、3歳児、4歳児、5歳児を参加児として、短期記憶課題、心の理論課題、分類課題などを実施した。その結果、誤信念課題の得点は、実行機能の課題の成績よりも、短期記憶の成績との相関が高かった。この結果は、心の理論の発達は短期記憶容量と関連していることが示唆された。また、心の理論は実行機能との関連が示唆されなかった。
また、なぜ日本の子どもの心の理論の発達が遅れるのかについて、母親の養育にも焦点を当てて検討した。すなわち、幼児の衝動性は母親の養育の仕方に影響すると考えられる。そのため、母親の幼児の心の理解の仕方が、幼児の心の理解の発達に影響しているかどうかについても検討した。そこで、母親に子どもが騙すときに身体の変化をどのように気づくのかを調べた。その結果、子どもの心の理論の発達と同じように4歳児でも認識の移行が認められた。すなわち、母親の心の理解の仕方が、子どもの心の理論の発達に影響していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 幼児の嘘と心の理論の発達:心の理論に基づく仕草は4歳で変化するのか2007

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 雑誌名

      大阪樟蔭女子大学人間科学研究紀要 7号

      ページ: 121-130

  • [学会発表] 心の理論課題における実行機能の要因についての研究2008

    • 著者名/発表者名
      菊野 春雄
    • 学会等名
      第19回日本発達心理学会大会
    • 発表場所
      追手門学院大学
    • 年月日
      2008-03-19

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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